あの人と

溶け合いたい

セックスでひとつになるのでは

足りない

細胞ごと溶け合って

ひとつの物体になりたい
 
 
 
好き

という気持ちが強すぎて

憎い

という気持ちが湧きおこる
 
 
 
あの人と

ひとつになりたい
 
 


細胞ごと

溶け合いたい



崩壊

2002年12月3日
微笑みをたたえて

愛し合うフリをする
 

 
 
それであなたは満足ですか
 
それで心は癒されますか
  
 
 
 
あきらめきれずに

しがみついて

演じ続けること
  

 
 
それがあなたのやりかたですか
 
 
 
 


まぼろし

2002年12月2日
猫のようにじゃれ合って

陽だまりを散歩した
  
 


ぬくもりに包まれながら

心安らかに眠った
  
 

 
確かめて

安心して

笑いさざめいていた

あの頃
 
 
 
 
あれは夢だったと
 
夢から覚めて悟る
 
 
 
 
永遠を誓い合った

滑稽なふたり
 
 
瀕死の愛情
 
凍った心
 
 
 
二度と春は来ない 
 
 
 
 
 


 
  

2002年12月1日
人が人を救うなんてありえない

私を救おう、だなんて馬鹿げてる
 
 
 
中途半端に手を差し伸べるのは止して

私を救おうだなんて・・・
 
 


ましてや

私に救われたいなど
 
 


期待するのは滑稽
 
 
 

 

幻想

2002年6月22日
失望したんだろう、と

力無くあの人が笑う

発端よりもむしろ

その悲しげに響く声が

私を打ちのめす


理想を押し付けて

幸せだと思い込んでいた

滑稽な独りよがり

後悔

2002年6月4日
嫌悪しながら惹かれてた
認めるのが悔しくて気持ちを葬った
それが正しいことだと信じたくて
自分に言い訳していた

それでいて

あのひとの
屈託のない笑顔に救われていた
言葉を交わせば安心だった

私を求めて欲しかった
振り切ることしかできずにいたのに
望まれたかった

歪んだ恋だった

古びた引き出しの
奥のほうから引っ張り出した
「運命」という言葉を眺めてみた

息を吹きかけて埃を払ったら
切なさに泣けた

好きだった
あのひとが好きだった
どうしようもなく好きで
逃げてばかりいた


後悔

2002年6月3日
何を探していたの ねえ あなた
ふらりと 私に寄り道をして
何を語ろうとしたの ねえ

わかっていた
私にはわかっていたのよ あなた
私になら あなたを受け止められるって

そうよ あなたが垣間見せた脆さだって
引き受けることは できたのに

強がりを言う あなたが
ほんとは泣きたいことも 知っていたのに

抱きしめれば よかった
思いつく言葉のすべてを
差し出せばよかった

手を尽くして 
全力で
あなたを守るべきだった

余計なものに がんじがらめになって
あろうことか 私は見て見ぬフリをした

こんなことになるなんて 知らなかったの

どこにいるの ねえ

一人で抱えて つらかったのね
ここにいらっしゃい

永遠に抱きしめるわ
二度と離さない

今日の日記

2002年5月23日
指先に温もり
夜明けの助手席

手を繋いでいたなんて
気付かなかった

指先に触れるだけで
帳消しになるなんて
ありえないのよ

誤魔化して
嘘を重ねるの?

許しを乞う言葉を
一方的に押し付けて

急ぎ足で日常に
舞い戻って行くのね

私は立ち尽くす
ただ呆然として

迷路

2002年5月22日
自分じゃないみたい
どう振舞っていいのか、わからない

普通に過ごそうと思えば、そうできるし
泣こうと思えばずっと泣き続けることもできる

君のこと理解してるといえばそうだし
根本的に解ってないと言われたら
それもそうかもしれないと思う

自棄になって無茶するのもいいかなと、思う
でも何も変わらないことも知っている

泣こうが、笑おうが、無茶しようが、寝ていようが、
何も変わらないし、私に関わりのないところで
何もかもが順調に滞りなく進められていて

私が思い入れを持って愛しても、
正しいと信じて歩いても、
そんなこととは無関係に
状況だけが飛ぶように流れていく
私の周りだけ時間が止まっている

いつまでもどこまでも限りなく果てしなく私はひとり

何かを掴んでいると信じていたけど
この手には何もなかった

欲しいものは確かにあった
果てしなく遠い場所にだとしても

まるで記憶を失ってしまったかのように
何も見えなくなった


私を引きずり出しただけなの?
興味本位だったの?

気まぐれに可愛がられたあとで
放り出されては横たわり

檻の中の冷たい床の上で
私は一体、何を待っているのだろう

私が私でなくても誰も困らない
体の奥深くに走る

僅かな戦慄を

力でねじ伏せて

虚勢を張る

そんな私を

あなたは知らない


目をそらしきれずに

自分の心を手に取れば

歪んだ隙間から

搾り出すように

涙がこぼれ落ちる


自分の弱さと

対峙する気まずさを

薄い笑みで隠して

前を見る


涙のあとが消える頃

いつもと同じ朝が

やって来る


素直に泣くのは

難しい


泣いたところで

伝わらない

孤独

2002年3月22日
ゆるやかな波に体をあずけて
やわらかな幸福感な包まれる
その微笑みは錯覚に支えられているというのに
気付きもせずに

深いどこかで真実が息づいている
一瞬で崩れる脆さを抱えたままで
夢のような現実を彷徨う彼女は

何もかもから解き放たれている
そして誰とも繋がることはない

空虚

2002年3月14日
話しの核心に差し掛かる頃には
いつも時間切れ

物足りない思いを抱いたまま
静かにおやすみを言う

少しずつ色褪せてゆく切実な想い

あなたにとってプラスでも
私にとってどうなんだろう

まん中が抜け落ちたままだというのに
ねえどうして気付かないのあなた

「私」の存在価値は
「私」が感じなくては意味がない

あなたの差し出す言葉は
何も紡ぎ出せずに散乱している

正しさなんて

2002年2月22日

君の言うことは正しい
たしかに

けれども私は
君の言いなりになんて
ならない

正しさが何かを
裁けるとでも?

私がここに居るのは
正しいからじゃないのよ
わかるでしょ

私が差し出したものを
きちんと見てちょうだい
瞳を凝らして
見てちょうだい

ものさしで測るためではなく
重さを試すためでもなく

君の心で見てちょうだい

君の目指す場所は何処?
そして私は何処へ辿り着くのだろう

今日の日記

2002年2月20日
傍に居るのに遠いあなた

目の前のあなたが見えない



今日の日記

2002年1月31日
失望を繰り返す

ぬくもり

2002年1月29日
その頬の肌触りがただ気持ちよくて
腕の中で永遠に揺られていたいと思う

たくさんの悲しみに翻弄されて漂う私を
いつもそっと見守りつづけてくれるひと

その手のぬくもりに守られて私は生きる

あきらめや失望だらけの闇をさまよう私
あなたはただ一条の光
つまづきや後悔も
君の足跡の一歩一歩なんだと
緩やかに受け止められて

言葉にならない思い
心が堰を切る

ああ愛しい人

愛がどうした

2002年1月17日
愛なんて何の役にも立たない
私じゃあなたを救えない

どんな言葉も
どんな態度も
あまりにも虚しすぎて
あなたに差し出せないでいる

愛なんて何の役にも立たない
そう言ったあたしを
あなたは力なく抱き寄せる

寂しいことを言うなと微笑むあなた

あたしがあなたを愛しく想う

ああ

それがいったいどうだというの
何も救うことなど出来はしない


今日の日記

2001年12月18日
どんな小さなことでも理由になるのよ
こじつけられるわ
そんなの無意味

自分の滑稽さを涙声で笑う
深刻に考えるには遅すぎるのよ

否定されても強がって
批難されても嘯いて
泣くヤツはバカだと蔑んで

辿り着いたら
どこにも行けやしない

差し伸べられた手を振り払い
同情はよしてと虚勢を張っても
孤独は何も救えない

何かのせいじゃない
あなたのせいじゃない
運命なんかじゃない

正当化も言い訳も必要ない



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