今日の日記

2001年11月6日
どれほど好きかを
競い合うような毎日だった
喧嘩するのも真剣勝負で
傷つけ合ったそばから
傷を癒し合ってた

好きで好きで
どうしようもなく好きで
不器用に抱きしめることでしか
気持ちを伝えることは
できなかったけれど

お互いの存在こそが
生きる理由だった

そんな毎日が
永遠に続くものだと
無防備に信じきっていたのは
若くて
元気で
命あふれる私

あの日、唐突に
「永遠の終わり」を差し出されて
私は迷子になった

二度と始まらない
二度と終わらない

どうして 
どうしてなの 
あなた

あの日のまま動けないのよ
どこにも行けないの

何もかもが整然としていて
完璧なフリで私を慰めようとするけれど

あなたが居ない
あなただけ、足りない

私は一歩も前に進めない

僕はここにいるから

2001年10月29日
泣いてばかりでダメだな
まったく
君の気持ちは痛いほどわかるよ
でもね
一緒に泣いてちゃダメなんだ
君にはきっと
そんな僕の姿が
ひどく冷たく見えるだろうけど
僕は僕なりに
精一杯のやり方で
君を愛しているんだ
これでもね

おいでベイビィ
抱いてあげるよ
泣きたいだけ泣いたら
キスしておくれ

腫らしたまぶたと
乱れた髪で少し微笑んでみてくれ
僕流のジョークで君をけなしたあとで
力の限り抱きしめるから

ねえ
そんなにつらいのかい
現状なんて簡単に変えられないけど
とりあえず
二人で居ることはハッピーじゃないか
そうだろ
笑ってごらんよ
僕の可愛い エンジェル

ゆっくりいこうよベイビィ
一歩ずつ気長に歩こう
道を探しに
手をつないでさ

泣き疲れたら少し眠るといいさ
僕はここにいるから


好き

2001年10月4日

私の心のひだを
ひとつひとつ丁寧に
あなたに確かめてもらいたかった

わがままな私も
優しくされたいと望む私も
本当はここに居るんだと
気付いてほしかった

あなたを困らせるためじゃなく
ただひそかに幸せを感じたかった

不器用に気持ちを伝えては
あなたを不愉快にさせて
ごめんなさいと
謝ることしかできずにいた

あなたのため息を聞くのがつらくて
ひとりで泣いた

あまりにも好きで
いつだって
打ちのめされていた

闇、再び

2001年8月8日
あなたはいつもそうやって
深淵の私に手を差し伸べる

充分すぎるほど疲弊している私は
身構え、ふりほどこうとするのに
あなたは根気よく私の心を解きほぐす

いつしか私はすべての不安と引き換えに
あなたに抱かれて夢を見る

ひとときの安穏を永遠だと錯覚し始めた頃
唐突に幕が降りて夢は闇に包まれる

翻弄されるのは弱さゆえ
辿り着くのは暗がりの孤独

夏の午後

2001年8月2日
夏の日差しが射し込む電車のドア
振動に身を任せてふわふわ揺れる私

コンナトコロマデキテシマッタ

小さな知らない町にも夏は降り注ぐ
懸命に小さな身体で伴奏を奏でるセミ

景色の中に点在する家々を眺めていると
自分の小ささに思い至った

…私はどんな景色にも溶け込めない

深く傷付いていた

ほらね

2001年7月26日
妥協することが必要だなんて
したり顔で大人ぶっても
心が歪みはじめるのよ ほらね

欲しいものはいつでも手に入らない
そうね 何が欲しいのかさえ
わからなくなっているね

壊れかけのまま
今日も一日やり過ごすだけ



いつもひとりきり

2001年7月16日
もう うんざり
こんなのは愛じゃない
これを愛と呼ぶなら欲しくなどない

期待するから裏切られるんだ
自分だけが頼りだったあの頃に戻ろう

寄り掛かることの心地よさに心を奪われて
築き上げた砦は簡単に崩れ落ち
今 心は廃墟をさ迷う

ねえあなた
自信に満ち溢れたあなた、
あなたは私の何が欲しいの

あたしは ひとりで泣く
悲しみは何の前触れもなく
襲いかかって来るけれど

ひとりでたたかう 

せつなくせつなく
ほとばしる 感情

誰かの胸で
できれば、あの人の胸で
泣きたいけれど

泣いても
泣いても
あたしの悲しみが消えるわけではない

何の解決もできなくて
途方に暮れて
ただ ただ 悲しくて

無防備に、
ひとりで泣くあたしは
世の中から置き去りのままで

君は自分だけがつらいとか悲しいみたいに言うけれど
みんな悲しくてつらいのよ。
私になんか、わからないって言うけれど、
私の悲しみだってつらさだって君にはわからないでしょう?

だから何だっていうのよ

人は

人が感じる悲しみやつらさ、そしてそこから生まれる
苛立ちや焦燥を 理解することはできるんだよ

私が感じる悲しみやつらさは 私だけのものだけど
私の涙は 君が拭うことだって できるのよ、わかる?

理解をもって 君に接する私を 当然だと思わないでよね
当然だと思うなら 君も私を 理解しなさい

君と手を繋いでいる私が
寂しいと感じる心を持つ私だってこと
君は忘れているよね

まるで 寂しさやつらさや悲しみは
君のためだけに存在するとでも思っているようね

そうやって粗末にしていなさいね
そうやって威張ってなさいね

私が 
明日も同じ私だなんて思わないでよね

君のそばで
君をみつめて
君をおもう

そんな私にだって 
いろんな 感情が あるんだからね
優しくしてよ
私のことが大切だと言うなら優しくしてよ
泣きたいときに背を向けずに抱きしめてよ

どんな私でも愛してよ
愛しているなら抱きしめてよ
世界で一番優しいキスをちょうだい

我侭だっていいじゃない
我侭で泣き虫な私を
それでも好きでいてよ

あなたの前で
私はただの小さな女の子になりたいのよ
ただ泣きじゃくるから
あなたは私の髪を優しく撫でで

我侭だってわかってるのよ
屁理屈だって自覚してるのよ
こんな風にしか表現できないのよ

あなただけは 解ってよ
お願いだから抱きしめて



あたらしいこころ

2001年6月4日
私の心は
あなたではない人に
向かい始めた

かすかな苛立ちと
静かなあきらめを胸に
現実を受け入れる

無力感と闘いながら
自分を納得させるために
数え切れない理由を考える

ただの虚しい言い訳
言葉にするほどに
焦燥感は高まり

ああ

心は
少しずつ
歩を進めて

手の届かない彼方へ

深く包み隠したはずの火種が
闇に葬ったはずの本能が
脈々と息づく音が聞こえる

私は密かに
慄き
持て余し

そのくせ心地よさに酔い痴れる

涙に歪んだ仮面の下に
標的を見据えて微笑む私がいる

もうおそいのよ 
あなた

だから 
あれほど 
言ったのに

紫陽花

2001年5月28日
庭に紫陽花
雨がもたらす完璧な静けさのなか

障子を引くあなたの腕が
私の乾いた素肌に触れる

密やかな朝 
物憂いまどろみ
乱れたシーツ 
かきあげた髪

ああ 紫陽花は

あまりにも さりげなく
ただ ひたすらに 咲いて

存在感はシーンに溶け込みながら
強烈なイメージを放つ

重ねられた唇は涙の冷たさに似て

あなたと私の 悲しい ワンシーン

切れたよ今
張り詰めていたものが

大切に暖めていたけれど
これ以上は無理みたい

強くなれない私は
あの人のせいにした

何もかもを置き去りにして
逃げるように忘れるよ

泣き言だけど
苦しかったんだ
つらかったんだ

必死で支えていたんだ
自分自身を

繰り返しだよ
いつまでたっても
終わらない

終わらせなくちゃ
終わらない

問題は私の考え方だと
そう
よくあなたに言われたわ

原因や理由を見つけ出しても
答えなど 見つからなかった

私が降ります
ここで

さようなら

セックス

2001年5月16日
セックス
愛する君を感じさせてやりたいと
恩着せがましくあなたは言うけれど

臆病な男たちはその実
おのれの力を誇示することに夢中

痛みを感じるなんて知りもせず
思いやりで表情を作ることに気付きもせず
ただひたすらに自己顕示欲を満たすだけ

あなたの卑猥な言葉に私が感じているだなんて
誤解するのはあなたの欲望のせい

愚かな男の内面を覗き見て
憐憫を感じながら昇りつめることが
自虐的な快感を生み出すなんて
想像もしないでしょう

愛なんて、ない
欲望が私の身体を這い回るだけ

心を破壊してまで寄りそう私を顧みず
あなたは欲望を暴走させるだけ

他の男だなんてお笑い種だわ
みな同じ

ヴァギナは傷つき血を流す
一体何のために

深く考えることなど無意味

矛盾に満ちた言い分に嘘の気配を感じても
やり過ごすのが私のやり方

瞳を閉じれば暗黒の闇
今さら涙など

ふとした言葉にすがりついては
打ちのめされて
そんな私に冷ややかな視線を寄せるのは
懐かしいはずのあなた

少しだけ眠らせてください

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